佐藤 輝 出演情報
2023.6.30(金)〜7.2(日)
開演時間 6/30日19:00 7/1日13:00 18:00 2日 13:00
神楽坂・THEGLEE
春秋山伏記プロジェクト第3回舞台公演
藤沢周平
春秋山伏記
火の家
藤沢周平「火の家」(新潮文庫『春秋山伏記』所収)
出演/ 佐藤 輝 斎藤 志郎 大場 圭祐
渋谷 宏美 佐々木 亜希子 白幡
大介
ピアノ演奏/ 上田 亨
構成・演出/佐藤 輝 演出協力/白幡 大介 音楽/上田 亨
ステージング/神崎 由布子 衣裳/竹林 正人
宣伝美術/COME-LAB 制作/天童 真理子
後援/山形県
協力/出羽三山神社 藤沢周平事務所 鶴岡市立藤沢周平記念館
大好評「狐の足あと」に続く第3弾!! 「火の家」
藤沢周平が描いた
故郷の「庄内人」
藤沢周平のミステリー
そのよそ者はなぜ居座り続けるのか‥‥
村役人はなぜ追い出そうとするのか‥‥
藤沢周平『春秋山伏記』
村の神社の別当として羽黒山から遣わされて定住した若き里山伏•大鷲坊(たいしゅうぼう)と村人たちとの交流を、庄内地方の美しい四季の変化を背景に心暖まるヒューマンなタッチで描いた作品。江戸時代後期の農村の日常が舞台であり、そこで暮らしている村人の誰彼が主人公の異色時代小説。サスペンスに艶笑譚も織り込んで、逞しくユーモラスな人間模様が生き生きと描かれる。「験試し」「狐の足あと」「火の家」「安蔵の嫁」「人攫い」の5編からなる。作者が特に庄内弁にこだわって、庄内地方の風土と庄内人の心情を描いた物語。
火の家
櫛引通野平村に春の風が吹いた日、若い男が村に入ってきた。長旅の疲れが男の色あせた着物にも現れていた。それから数日が過ぎて、谷川を遡った古い水車小屋に人がいるらしいと言う噂が流れた。夜更けに、村はずれに住む銀平の家族が、水車小屋あたりに火が燃えているのを見たのだ。化物がでると噂されるその水車小屋は長い間使う人もいなくなった廃屋で、水車も回っていない。
気になった銀平は翌朝、山道を遡って水車小屋に向かった。
そこで銀平は焚き火のあとを見つけた。そして水車小屋の隙間から、中を覗いた‥‥。
昭和53年『春秋山伏記』に出会って、この物語は、永遠に、庄内の風土、人々の人情や暮らしをつぶさに語り継ぐ庄内風土記だと感動して以来、舞台で表現したいと、ずうっと思い続けてきました。その実現に向けてプロジェクトを呼びかけ、メンバー皆さんの参加をいただきました。心から感謝しております。
佐藤 輝
春秋山伏記プロジェクト
作者が『春秋山伏記』に込めた故郷・山形県庄内地方への熱い想い。
その想いに共感した庄内地方出身のプロの俳優、表現者たちが、佐藤輝の呼びかけに応えて集まり、自らの庄内弁を駆使して『春秋山伏記』をレベル高く舞台化し、語り継ぎ、東京から広く発信するプロジェクトです。
未来へつながるプロジェクトです。
プロジェクトメンバー、応援団サポーターを募っています。
問い合わせ オフィス天童
メール
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佐藤 輝 出演情報
2023
5.27(土) 酒田市 公益研修センター公益ホール
開演時間 14:00 / 18:00
5.28(日) 鶴岡市中央公民館市民ホール
開演時間 14:00 / 18:00
5.30(土) 庄内町文化創造館響ホール
開演時間 18:30
春秋山伏記プロジェクト舞台公演 庄内公演
藤沢周平
春秋山伏記
狐の足あと
藤沢周平「狐の足あと」(新潮文庫『春秋山伏記』所収)
出演/ 佐藤 輝 斎藤 志郎 大場 圭祐 菅原 司
渋谷 宏美 佐々木 亜希子 白幡
大介
ピアノ演奏/ 上田 亨
構成・演出/佐藤 輝 音楽/上田 亨 ステージング/神崎 由布子
衣裳/竹林 正人 宣伝美術/COME-LAB 制作/天童 真理子
後援/山形県
協力/出羽三山神社 藤沢周平事務所 鶴岡市立藤沢周平記念館
大好評「験試し」に続く第2弾!!
「狐の足あと」
「狐は人恋しくて寄ってくるって言うさげの。
さきえちゃん、ええ女子ださげ、のぞきさ来たかの。
それとも、だだが目あてで、女狐が来たか」
「ばかこけ」
と広太は言って、顎をなでた。
『春秋山伏記』より
藤沢周平のサスペンス
足あとはどこへつづくのか‥‥
藤沢周平『春秋山伏記』
村の神社の別当として羽黒山から遣わされて定住した若き里山伏•大鷲坊(たいしゅうぼう)と村人たちとの交流を、庄内地方の美しい四季の変化を背景に心暖まるヒューマンなタッチで描いた作品。江戸時代後期の農村の日常が舞台であり、そこで暮らしている村人の誰彼が主人公の異色時代小説。サスペンスに艶笑譚も織り込んで、逞しくユーモラスな人間模様が生き生きと描かれる。「験試し」「狐の足あと」「火の家」「安蔵の嫁」「人攫い」の5編からなる。作者が特に庄内弁にこだわって、庄内地方の風土と庄内人の心情を描いた物語。
狐の足あと
ほろ酔いの藤助は深夜の月の光の中で見た。遠国へ出稼ぎに行っているはずの広太の家の戸口にちらちらと灯がまたたき、ふっと灯が消えた後、戸口の前に黒い影がちらと動いたのを。
四、五回霰が降り続いたあと、厚く雪が積もった翌日、肝煎弥兵衛から大鷲坊に「すぐに家まで来てくれ」との使いがやって来た。弥兵衛宅奥座敷で待っていたのは弥兵衛と添役の多三郎、それに多三郎の息子の宗助だった。「内密の話ていうと、何ですかの」大鷲坊が訊ねた。「じつは、えらいことが持ちゃがっての」と弥兵衛は言った。
昭和53年『春秋山伏記』に出会って、この物語は、永遠に、庄内の風土、人々の人情や暮らしをつぶさに語り継ぐ庄内風土記だと感動して以来、舞台で表現したいと、ずうっと思い続けてきました。その実現に向けてプロジェクトを呼びかけ、メンバー皆さんの参加をいただきました。心から感謝しております。
佐藤 輝
春秋山伏記プロジェクト
作者が『春秋山伏記』に込めた故郷・山形県庄内地方への熱い想い。
その想いに共感した庄内地方出身のプロの俳優、表現者たちが、佐藤輝の呼びかけに応えて集まり、自らの庄内弁を駆使して『春秋山伏記』をレベル高く舞台化し、語り継ぎ、東京から広く発信するプロジェクトです。
未来へつながるプロジェクトです。
プロジェクトメンバー、応援団サポーターを募っています。
問い合わせ オフィス天童
メール
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佐藤 輝 出演情報
2022.11.4(金)〜6(日)
開演時間 4日19:00 5日13:00 18:00 6日 13:00
神楽坂・THEGLEE
春秋山伏記プロジェクト第2回舞台公演
藤沢周平
春秋山伏記
狐の足あと
藤沢周平「狐の足あと」(新潮文庫『春秋山伏記』所収)
出演/ 佐藤 輝 斎藤 志郎 大場 圭祐 菅原 司
渋谷 宏美 佐々木 亜希子 白幡
大介
ピアノ演奏/ 上田 亨
構成・演出/佐藤 輝 音楽/上田 亨 ステージング/神崎 由布子
衣裳/竹林 正人 宣伝美術/COME-LAB 制作/天童 真理子
後援/山形県
協力/出羽三山神社 藤沢周平事務所 鶴岡市立藤沢周平記念館
大好評「験試し」に続く第2弾!!
「狐の足あと」
「狐は人恋しくて寄ってくるって言うさげの。
さきえちゃん、ええ女子ださげ、のぞきさ来たかの。
それとも、だだが目あてで、女狐が来たか」
「ばかこけ」
と広太は言って、顎をなでた。
『春秋山伏記』より
プロジェクトメンバー、応援団サポーターを募っています。
問い合わせ オフィス天童 メール
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佐藤 輝 出演情報
2021.10.22(金)〜24(日)
開演時間 22日19:00 23日14:00 19:00 24日 13:00
神楽坂・THEGLEE
春秋山伏記プロジェクト第1回舞台公演
藤沢周平
春秋山伏記
験試し 藤沢周平「験試し」(新潮文庫『春秋山伏記』所収)
出演/ 白幡 大介 渋谷 宏美 大場 圭祐 ・ 佐藤
輝
構成・演出/佐藤 輝 音楽・演奏/上田 亨 ステージング/神崎 由布子
衣裳/竹林 正人 宣伝美術/COME-LAB 制作/天童 真理子
後援/山形県
協力/出羽三山神社 藤沢周平事務所 鶴岡市立藤沢周平記念館
「稲を見ろ」
大鷲坊は、大声で背中のおきくに話しかけていた。
「きれいだろうが。稲はなして(なぜ)きれいだか。命があって、生ぎているさげ、きれいだ。わかるがの? 稲だって、一所けんめい生ぎださげ、こうして稔って、きれいに光るようになった」
「・・・・・・」
「おきぐも、これがら稔らねばの。そのうち、この稲みてえに、光るようになるぞ」
『春秋山伏記』より
春秋山伏記プロジェクト
作者が『春秋山伏記』に込めた故郷・山形県庄内地方への熱い想い。
その想いに共感した庄内地方出身のプロの俳優、表現者たちが、
佐藤輝の呼びかけに応えて集まり、自らの庄内弁を駆使して
『春秋山伏記』をレベル高く舞台化し、語り継ぎ、
東京から広く発信するプロジェクトです。
本公演が未来へつながるプロジェクトのスタートです。
プロジェクトメンバー、サポーターを募っています。
チケット予約申込みは、
オフィス天童チケット申込みページからどうぞ。
佐藤 輝 出演情報
2019.10.18(金)〜19(土)
開演時間 18日19:30 19日 13:30
神楽坂・アコースティックライブホール
TheGLEE
佐藤 輝 × 佐々木亜希子 Live公演
「春秋山伏記」験試し
藤沢周平「験試し」(新潮文庫『春秋山伏記』所収)
構成演出・佐藤 輝
山形県庄内地方出身のベテラン俳優と熟練活動弁士が
純生の庄内弁で演ずる渾身の庄内風土記
出演 : 佐藤
輝 佐々木亜希子 松丸弘子
後援 : 山形県 協力 : 出羽三山神社
主催 : オフィス天童 ワイ・プランニング
お問い合わせ・チケットお申込みは オフィス天童
メール
『春秋山伏記』(藤沢周平著 昭和53年)
藤沢周平「験試し」(新潮文庫『春秋山伏記』所収)
庄内平野の南端、赤川沿いの櫛引通野平村薬師神社に、別当として大鷲坊(たいしゅうぼう)と名乗る山伏が羽黒山から遣わされてやってきた。
はじめ大鷲坊は村人に受け入れられないが、力持ちで心やさしい大鷲坊は修験修行で得た知識と知恵を活かして村人の悩みごとや争い、事件を解決し、信頼されるようになっていく。
藤沢周平が、故郷山形県庄内地方の風土と民俗文化を背景に、庄内弁を駆使して、年若い里山伏と村人の織りなす生き生きとした人間模様を描いた異色時代小説。昼の日中、村の通りを歩きながら語られる艶笑譚も織り込んで、逞しくユーモラスな人間模様が描かれる。「験試し」「狐の足あと」「火の家」「安蔵の嫁」「人攫い」の5編からなる。現代の庄内地方の人々の暮らしと生き方をも彷彿とさせてくれる。
「験試し」
崖から赤川に滑り落ちそうになった娘たみえの腕を、おとしが腹ばいになって必死に掴んでいる。たみえの足の下には、淀みと呼ばれる深渕が激しく渦を巻く。声を限りに助けを求めても昼休みの野に人影は見えない。腕の力が尽きそうになり、もう駄目だと思った瞬間に間一髪で救ってくれたのは、別当として村に着いたばかりの山伏大鷲坊だった。
村の神社には何年も前から月心坊という山伏が住み着いていた。実はもぐりの山伏ながら村人からは本物の別当と思われ、頼りにされている存在だった。月心坊は大鷲坊と交代することを拒んだ。村役人はこの判断のために「大鷲坊が正式な別当かどうかはともかく、村人には、法力のある山伏が必要だ。大鷲坊の法力を試すために、歩けなくなっているおきくという娘を治してもらおうがの」と提案した。
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